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4章:愛華に話して
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愛華は
「陽子さん、じゃあ、今は誰もいないの?
付き合っている人…」
と言うからワタシは
「愛華、いるわけないじゃないの…
乳ガンで右の乳房がなくて汚ならしい手術痕のあるオンナだよ…
その気になれば茶飲み友達くらいは出来るかもしれないけど
恋愛関係になってカラダの関係になりたくても
こんな醜いカラダじゃ、オトコから逃げていくわ…」
と言ってワインを一気に呷る。
愛華は
「でも、陽子さん、淋しくない?
一人で暮らしていて淋しくない?」
って言うから
「淋しい…でも、仕方がないじゃない…
本当はまだ恋愛もしたいし、オトコに抱かれたい…
オトコに抱かれて狂わされたい…
でも、もう、こんな醜いカラダじゃ、誰もワタシと付き合って抱いてくれるオトコなんていない…
悲しいけど、これが現実…」
と悲しげに呟く。
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貧困になった(その11) ©著者:Yoko
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