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10章:優しい嘘 (2/7)




2本目のシャンパンも残りわずかになった頃ようやく花ちゃんが洗面所から出てきた。




何だか目が虚ろで様子がおかしい。





『大丈夫?飲みすぎちゃった?!』






『大…丈夫  』




そう言うと花ちゃんはソファーにうなだれた。






『お水飲みなよ はい』





私がペットボトルを差し出すと

『いいの』


と拒否した。




『私はチョコレートとブランデーさえあれば生きていける女だから〜♪』


…明らかに酔いすぎだ。


とりあえずベッドに運ぼうとしたら
花ちゃんは天井を見上げながら





『それにしてもこの部屋本当にトワ君に抱かれた部屋とそっくり〜ああ〜何でトワ君死んじゃったんだろ……せめて最後にもう一度だけしたかったな〜』






今目の前にいる女の子って本当にあの花ちゃん?

私はどうすれば良いの?





『ねえ 弓ちゃん 私の話聞いて少しは嫉妬した?悔しい?』





花ちゃんはクスクス笑い始めた。





何て答えるのが正解なのか解らない。






『花ちゃんも秀二君が妻帯者って知って辛かっただろうし仕方なかったと思うよ。それにトワの決断に私がどうこう言える立場じゃないから…』





『なにそれ トワ君の女だったって言う余裕?嫌味?』






『まさか 違うよ!』







『チッ』






かすかな音だが確実に花ちゃんは舌打ちをした。

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狂ってた ラスト2 ©著者:弓

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