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9章:シーツ
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そこまで話し終えた花ちゃんは
『おトイレ借りるね』
とだけ言い鞄から小さなポーチを取り出ししばらく戻らなかった。
私は頭がこんがらがっていた。
花ちゃんとトワが日常会話をしているシーンなんていくらでも思い出せた。
だけどそれはあくまで秀二君を挟んで初めて成り立つありきたりのお客さんとヘルプの関係だとばかり思ってた。
旅行にも行ったし4人で飲みに行った事も何回もある。
何の違和感も感じなかった。
花ちゃんがトワを好きだった?
貴女は秀二君以外駄目じゃ無かったの?
私と同じ様に依存していたんじゃなかったの?
トワの事 ポーカーフェイスって表現したけど貴女も立派なポーカーフェイスだよ。
…どうして今更そんな話私にしてきたの。
聞きたくなかった。
…いや 聞けて良かった。
どうせ偽りの世界で始まった恋なのだから全てのトワを受け止めたい。
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狂ってた ラスト2 ©著者:弓
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