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9章:シーツ
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『トワ君に指定されたのは有楽町のシティホテルだった
ちょうどこんな感じで広くて綺麗な部屋だった』
そう言いながら花ちゃんは今いる部屋を見渡した。
『チャイムを鳴らすとしばらくして扉が開いた
優しいけど悲しそうな顔をしたトワ君がスーツ姿のまま出迎えてくれた』
『花ちゃん今日仕事だったの?お疲れ様』
『…あ うん トワ君もでしょ?今日はあまり酔ってないね』
『うん 今日は一滴も飲んでないから安心して』
『え どうして?調子悪いの?』
『違うよ 酔った勢いで爆弾なんて秀二に悪いだろ』
『…秀君は私がトワ君に抱かれたとこで嫉妬なんかしないよ』
トワ君は窓ガラスの縁に座ると都心の夜景を見下ろしながら口にした
『花ちゃん 物事を全て自分の狭い価値観だけで決めつけないでもっと楽に生きなよ』』
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狂ってた ラスト2 ©著者:弓
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