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8章:エスカレート
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それからしばらくして
私と源一郎は入籍して
またしばらくして挙式した。
めぐみの居場所は突き止めた。
弁護士の夢は諦めて
当時付き合ってた彼とは別れていて、老人ホームの仕事をしていた。
あれがめぐみだ、と言われない限りわからないくらい用紙は変わってた。
三久「めぐみ…」
めぐみ「やだ、三久…?なんで…」
三久「久しぶり。探したよ。」
めぐみ「なんで探すの…」
その場に泣き崩れた。
めぐみの仕事が終わるまで待っていた。
ちょっとしたストーカー行為だとも思ったけど。
三久「ごめんね。」
めぐみ「笑っていいよ。弁護士になるって夢は夢で終わったんだ?って…」
三久「笑えるはずがないよね。
めぐみは嫌かもしれないけど私はめぐみが好きだった。」
めぐみ「え…?」
三久「友達っていう友達なんて私にはいなかった中で、めぐみは分け隔てなく付き合ってくれて。
あの時の感謝はしてもしきれないよ。」
めぐみ「何言ってんの、三久はみんなから好かれてたじゃない。」
三久「見る目ないんだから(笑)
仕事上がりで申し訳ないけど
ちょっと話せない?」
めぐみ「そうね。でも…」
三久「子供でしょ。迎えに行こ。」
めぐみ「旦那に迎えに行ってもらうかな。久しぶりだしね。」
三久「ありがとー。
旦那さん、どんな人?」
めぐみ「知ってるんでしょ?」
三久「めぐみが結婚して子供がいる事までしか調べてないよ。」
めぐみ「そっか。
優しくて仕事熱心な人だよ。
あの老人ホームで預かってる方の息子さんだったの。
ずっと、息子と会ってみてって云われてたんだけど最初はそんな気になれなくてさ😅
そうでしょ?
大好きな彼と泣く泣く別れてこんな遠くまで来たんだから。」
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