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2章:少し大人になる
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ちょうど三神凛太郎は
お店を出すとかで忙しくしていたし、長過ぎたフリーターから
正社員になって、私も忙しくはしていたから
彼が疎遠になってもそんなに気にらならなかった。
片隅にはいたんだけど。
背はスラッと高くて
本当に少しだけ筋肉があって
手足は長くて。
Sっ気のある王子様みたいな。
歌は聞いた事ないけど
今で言うイケボで涼しげな目元に形の良い唇
日本人でこんなにキレイな人いるんだ、と驚いた。
私がそれほどまでに誰かにハマッている、なんて誰も知らない。
それこそ私が何かにハマるなんて聞いたらびっくりするはず。
そんだけ、佳代子さんも言うようにクールに見られていた。
1度だけ、モデル?女優?の
小雪さんを洋風にした感じと言われた事があったくらいで
あとはいない。
ごくたまに、雑誌かなんかで
三神凛太郎を見かけた。
経営者の特集とか。
会わなくなって1年くらいしてから。
やっぱり紙面の三神は
より素敵だった。
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