1章:出会う (2/9)

木村三久と佐原佳代子は
学生時代のバイト仲間
お互いいろんな経験をして
たまたまインスタで再会





佳代子「三久〜久々」

三久「佳代子さん変わらないね。」




佳代子は１つ上だから
名前にさんづけはするけど
仲良くしていたからタメ語






佳代子「変わったよ、目尻見て。本当泣きたい。」


多少のシワはあれど
嫌なシワではない。




三久「美白で羨ましいけど。」



佳代子「しわ、しみ、そばかす、たるみ…気になる事ばっかだよ、三久はさ。

そんなんないじゃん。褐色似合うし。」





私は地黒なだけでたまに
観光客に英語で普通に話しかけられたりする。



三久「遊び人と思われて、独身だけどね。」


佳代子「そもそも三久はどんなタイプがいいの？」





三久「私を好きになってくれるセクシーな人(笑)」



佳代子「セクシーって必要？」


三久「必要でしょ。そういう人ってハンターだからまあまあ仕事も成功してたりするし。」




佳代子「深いね。」



三久「佳代子さん、彼いるよね？」


佳代子「長く付き合っちゃってるのがいる。同棲してるの。」