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16章:北大病院
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エコー検査が終ってから2階の乳腺外科に戻ってしばらくすると
再び診察室に呼ばれてN田先生はPCの画面に写し出したエコー画面を見せながら
「次はここから針生検をして生体を取りますから」
と言う。ワタシは
「先生…痛いですか?」
と聞くと
「大丈夫よ、ちゃんと麻酔をしますから、麻酔の注射だって歯科でする麻酔くらいの痛さですから安心してくださいね」
と言う。そして先生はPCの画面を切り換えて予定表みたいなものを見ながら
「川合さん、早ければ金曜の午後2時からが空いているけど…」
と言われたので金曜の午後2時から針生検の予約を入れてもらう。
それから乳腺外科の受付で金曜の針生検の説明と注意書を貰ってから1階の会計で支払いをして
北大の校内を歩いて家に帰る。
ちょうど、昼時だったから大勢の北大生が歩いたり、自転車に乗って行来している。
学生さん達を見ながら
ワタシも若い時にちゃんと結婚していたら
あの学生さん達くらいの子供がいてもおかしくなかったな…
なんて考えてしまい、気が滅入ってくる…
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貧困になった(その7) ©著者:Yoko
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