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8章:変化 (7/7)

ワタシは

「青沼さん、青沼さんの言う事は嬉しいけど

青沼さん、まだ、本当のワタシを知らないから…

見せかけのワタシ…

デリ嬢としての恵梨香しか、知らないから…

本当のワタシは汚れたオンナですよ…

そんなワタシが本当に好きですか?」

とちょっと興奮しながら真剣に言う。

これは半分、本気…

半分、やけくそ…

青沼さんは

「恵梨香、慌てることはないよ…

お互いにじっくりとお互いの事を知っていけばいいよ…

慌てることなんてないよ…」

とワタシの手を引いてを抱き寄せながら呟く。

でも、ワタシは青沼さんの腕からスルリと抜け出して立ち上がると

「青沼さん、ごめんなさい…

今日はもう、帰ります…」

と言って黙って服を着替えていく。

青沼さんは黙ってソファに座ってタバコを吸っていたけど

「恵梨香…また、逢えるよね…」

と呟くからワタシは

「ごめんなさい…取り乱してしまって…ちょっと今はなにも考えられないから…」

と呟いてパンプスを履いてバックを持つと

「落ち着いたら連絡します…」

と言って部屋から出ていく…


そして廊下を歩きながら


もう、これで青沼さんとは切れちゃうかな…

良客で鉄板の太客様だったけど

これでいいのかな?

でも、本当は青沼さんの事、本当に好きになりかかっている…

でも、客は客…

客と付き合うなんて考えられない…

でも、青沼さんは優しいし、素敵だし…

こんなアラフィフのオバさんデリ嬢のワタシなのに

ちゃんとオンナとして扱ってくれる…

まるで恋人みたく、扱ってくれる…

勿体ないけど

本当の本当のワタシを知ったら

イヤになるだろうな…

なんて考えている…
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貧困になった(その6) ©著者:Yoko

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