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5章:わだかまり
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ワタシは
「判ってくれればもう、いい…
もう、言わないから…ヒロ君が浮気していた事、こだわらないから…
ヒロ君、お願い…ワタシとやり直して…
前みたく、ワタシと付き合って!
一緒に暮らしてなんて言わないから
こうやって、ワタシと逢って!
お願いです!
やっぱり、ヒロ君が忘れられないの!」
と泣き叫ぶ。ヒロ君はまわりを気にしながら
「陽子、落ち着きなさい…
落ち着いて…」
とちょっと慌てながら言う。
ワタシも我にかえって回りを見ると
ロビーにいる何人かの外国人がワタシの方を見て何か言っている。
ヒロ君は
「とりあえず、出ようか…」
と言って伝票を取り上げる。
レジで支払いをするヒロ君に
「ワタシ、お化粧を直してくる…」
と断ってトイレに行く。
トイレで鏡を見ると
目が少しパンダになって
ファンデにも涙の跡がしっかりとついている…
ワタシはアイ周りはメイクを落としてもう一度、しっかりとメイクをし直して
ファンデもしっかりと塗り直していく。
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貧困になった(その5) ©著者:Yoko
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