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3章:準備 (2/6)

火曜日、朝早くから雪かきをして

午後3時までに掃除や点検を済ませて

ヒロ君に逢う準備を始める。

マンションの管理人の仕事って職場と住居が一緒だから

束縛感が強いけど、逆に自分の時間を作れるところがいい♪


ワタシはネイルにヌードピンクのマニキュアを塗りながら

昨日までは

ただ、単にお話をするだけ…

なんて考えていたな…

なんて思い出す。

でも、昨夜は眠れないまま、色々と考えたな…

これでヒロ君と逢うのは最後かもしれない…

けど、逆にまた、ヒロ君と付き合えるかもしれない…

でも、それはないか…

理由はどうあれ、ソープに勤めて他のオトコ、それも不特定多数のオトコ達とヤッて

稼いでいたオンナだったから…

そんなワタシだったけど、ヒロ君だってワタシを裏切って

あのオンナと浮気をしていたんだから…

浮気するくらいだからワタシに愛想は尽かしているよな…

でも、お互いのわだかまりや誤解だけはちゃんとといておきたい…

ワタシの本音は

ヒロ君とやり直したい…

ヒロ君とやり直せるなら



あのオンナとの浮気は許せる…



だってヒロ君の浮気の理由は

多分、ワタシがソープ嬢をしていた事だと思うから…

ヒロ君の浮気の原因はワタシだろうから…

この事はしっかりとヒロ君に確認したい…

そしてヒロ君がいるのに

なんでワタシがソープに勤めたのか、

ヒロ君に嘘までついてソープに勤めた事、しっかりと話しておきたい…

それでもお互いのわだかまりや誤解がとけなければ

本当にヒロ君を諦めなくちゃね…

辛くて悲しくてどうしようもないけど

これも運命なんだろうな…
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貧困になった(その5) ©著者:Yoko

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