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45章:#45 (1/3)

45章:#45


スケート・ショーも終わり、出口の近くで友達と再会します。

「今日は素敵な公演に呼んでくれて、ありがとう」

「こんな楽しい時間を過ごせたのは、三人で過ごせた中学生ぶりかも!」

友達は感嘆の言葉を口にします。

そうだ。

三人がいた頃は他愛もないことで喜びを感じていました。

今日はスケーターの素晴らしいプログラムに心を動かされました。

感じる対象は違うけれど、喜びが胸のうちを満たすのは、あの頃と一緒。

一度は別れてしまっても、例え離れてしまっても、取り戻せる関係は必ずあるんだ。

麻央さんと出逢い、美希さんと阿良川さんに引き合わせていただけたことで感じ取れた貴重な体験。

もう後ろ向きにはなりたくない。

私は軽く走り込んで前向きにジャンプします。

くるっと回り後ろ向きで着地。

地上で決めたシングル・アクセル。

着地を決めた後に見える景色は、それまで歩み続けた棘(いばら)の道。

つらかった日々が頭の中を駆け抜けて行きます。


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アクセル・ジャンプ ©著者:香澄怜良

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