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22章:繁栄の国 (13/14)

「僕はラファエラを後継者として推薦する。」
まず話したのはノヴァールだった。
黒の第一王子でもあるラファエラを推薦するのは極々当たり前だろう。
「私はアリシャールしか居ないからね!」
白の第一王子、アリシャールはこの時点では後継者になる。
セイレーンは第一王女。この国では王女は国を継ぐことが出来ない決まり。セイレーンは名家か貴族の元に嫁に行くことになるだろう。
「ノヴァールの方のミカエラはどうなるの?」
確かに、ラファエラが後継者となるとミカエラはずっとその後ろで生きていく事になる。
「ミカエラも念のためラファエラと同様に教育していくつもりだ。」
その返事を聞いてオルフェスは頷いた。
「さて、これも本題だったんだけど、教育がいつからするかも問題ですよ!白と黒の王子達にはそれぞれの教育があるから、みんな一緒にって訳にはいかないんだよね。それに、教育が始まれば私達親ですや滅多に会うことは出来ない。私達もそう過ごしてきたんだよ。」
オルフェスが二人に説明するとシャロンが声を震わせて話した。
「国王陛下がお考えならば私は従う他ありません……。」
俯きながら涙がこぼれるのを周りは見ていた。
ニーナは激しく泣きじゃくり一段落して話し始めた。
「私も……陛下がお決めになったことに意義ありません。」
ニーナもシャロンももう王家の一員。普通ならば子供と居るのが良いだろうが、王家ではそうはいかない。
そして、これからを担う王子達の母親でもある二人は覚悟を決めた。
「わかったよ。色々話してごめんね。それに急な話しでもあったわけだし。これからの教育は明後日からにしよう。今日と明日はいっぱい遊んであげると良いよ!」
ニーナとシャロンは一頻り泣いたところで、最後に笑顔になり腹をくくった様子だった。
「では、陛下。これから息子達といっぱい遊んできますわ!」
二人はオルフェスの部屋を後にした。
帰る道程は足が重たく、今にも泣き崩しそう。
でも、ここは城内。お妃様に何かあれば兵士がすぐに来てしまう。
それに想う陛下に心配をかけてしまう。
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白と黒の王子 ©著者:ティピぃ

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