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21章:新しい時代 (18/18)

「クラッド!私の婚約者が決まったよ!やったー!」
子供のようにはしゃぐ姿を見てクラッドは言った。
「まだパーティーの途中ですよ。嬉しいのはわかりますが、まだ気を抜くのは早いかと思います。」
国王陛下にキッパリと言えるのは、城内探してもクラッドだけだろう。
オルフェスはニーナの手を引き、クラッドの前に寄せる。
「ニーナ・ルルロゼだよ♪私の婚約者になりました!ねっ、可愛いし品があるでしょ?」
人形を見せるかのようにクラッドに見せびらかす。
「先程、ご自分で言っていたじゃありませんか。きちんと聞こえてますよ。」
クラッドはニーナを見続けながら答えた。
ニーナは二人のやりとりに口を挟む事はせず、やりとりを聞いていた。
「早速ですが、今夜からオルフェス国王陛下の元、城内で暮らしては貰えないでしょうか?」
クラッドは唐突にまた話を切り出した。
ニーナはいきなりのことで驚き、オルフェスの方を見た。
「ニーナ、良かったらで良いんだよ。無理にっとは言っていないから。」
オルフェスは当たり前の事を言っているが、婚約者となった身ならば城外へ出るとなると警備が必要になってくる。
それを踏まえてニーナは答えた。
「オルフェス国王陛下、お心遣い誠にありがとうございます。クラッド様、本日より私は城内にて生活しようと考えております。ご指導の方をよろしくお願いします。」
言い終わると深々と頭を下げた。
「わかりました。ご丁寧な挨拶、素晴らしい方ですね。ニーナ様には陛下の隣の部屋を使用してもらいます。」
クラッドは来る日の為に空けてあった部屋を指定した。
「では、まだまだパーティーは有りますのでご友人や親御様とお話するのが宜しいかと思われます。」
クラッドがニーナに言うと、オルフェスが手を引き会場へエスコートしていった。
ニーナは友人であろう元へ。
オルフェスは相変わらず貴婦人方に詰め寄られている。

『やれやれ。やっと婚約者が決まってホッとしましたよ。でも、後の仕事はまた私の所へ来るのでしょうね……。』
二人の姿を見てクラッドは一人で紅茶を飲んだ。
ダンスを楽しむのではなく、その場の雰囲気を楽しむクラッド。
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白と黒の王子 ©著者:ティピぃ

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