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21章:新しい時代 (17/18)

「だ、ダメだ……足が疲れて動かないよ……。」
やっとの事で逃げ出してきたオルフェスはクラッドの横で椅子に座り足を揉んでいる。
「随分楽しそうにしてたじゃありませんか!明日は筋肉痛で決定ですね!」
半分笑いながら話すクラッドに少し苛立ちを見せたオルフェス。
「なーにが楽しそうだ!あれは社交笑顔に決まってるだろう!じゃなかったら笑顔なんて出るわけないじゃないか!」
顔をクラッドとは反対の方に向けたオルフェス。
と、その目線の先にさっき踊ったニーナが居た。
「クラッド、あそこにいるニーナ・ルルロゼって女の子。あの子が気になるんだよね。どうかな?」
クラッドはオルフェスが言う先に目をやった。
「ルルロゼ家ならば何も問題はないと思いますが、どうされます?本日はお泊まりになって貰いますか?」
クラッドの提案に首を傾げて深く悩むオルフェス。
そして出した答えが……
「いや、まだ待とう。もう一曲ダンスしてから決めるよ。」
そう言い席を立ち、貴婦人が攻める中を突っ切り、ニーナの元へたどり着いた。

「ニーナ、もう一曲ダンスのお相手お願い出来るかな?」
手を差し出すと、ニーナも手を出してくれた。
「本当に有り難き幸せでございます。喜んでお相手よろしくお願いします。」
二人は中央まで手を取り合って来ると、そこでダンスを始めた。

「ニーナ!私は君が側に居て欲しい。だから婚約者になって貰いたいんだ!」
とうとう言ってしまった言葉。
するとニーナは驚きのあまり一旦足が止まった。
「本当に……本当に私で良いのですか?信じられません!本当ですか?」
ニーナの顔からは笑顔が見えダンスもノリノリに。
その光景をクラッドは見て確信した。
『この子がオルフェス国王陛下の婚約者になりましたか。ルルロゼ家のご令嬢とあれば王家にも恥じることは無いでしょう。良いパートナーを見付けましたね。』

曲が終わると、ニーナの手を取り会場に居る皆に聞こえるようにオルフェスは話した。

「皆様、本日はお越し頂き誠にありがとうございます。私事ですが、ここにおりますニーナ・ルルロゼを私の婚約者に致します。」
会場に居る人達からは驚きの声が止まない。
色々と意見が出るなか続けた。
「まだまだ時間はあります!最後までゆっくりお楽しみ下さい。」
オルフェスはニーナを連れクラッドの元へ行った。
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白と黒の王子 ©著者:ティピぃ

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