21章:新しい時代 (3/18)

「そう言えば、シャロンの所には顔を出したの？」
暫し二人で話し合い考えた後に、オルフェスはひょんな事で話を戻した。
「あー、まだ。なんて言うか……いちいち面倒なんだよ、あいつ。」
少しため息混じりで、やれやれ。と言わんばかりに話すノヴァール。
「ちゃんとにシャロンに顔を出してあげなよ？じゃないと私の所にまで心配して来ちゃうんだから。」
！？
「それは初耳だぞ！あの女、オルフェスの所にまで来てるのか！」
立ち上がり部屋から出ていこうとするノヴァールをオルフェスは止めた。
「ちょっと待ったー！シャロンは悪くないんだから責めるのは可笑しいよ！ちゃんとに顔を見せないノヴァールが悪い！子供もまだ小さいんだからね！」
スッパリと言い切ったオルフェスはドヤ顔でいる。
「……。はぁー。わかったよ。後で様子は見に行くよ。これで良いか？」
オルフェスの言うことには逆らえないノヴァールは、重い腰を上げて納得した。

「じゃあ、僕はシャロンの所に寄っていくよ。」
立ち上がると続けてオルフェスが言ってきた。
「ちゃんとに顔を見せてきなよね。後、子供にもよろしくね！」