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21章:新しい時代 (2/18)

「ノヴァール国王陛下の帰還!!」
そう大きな声で響き渡ったのを聞いて兵士達はより一層緊張感が増した。

「皆、お疲れ様。無事に帰還した。ゆっくり休むといい。」
外交から帰って来たのは紛れもなくノヴァールだ。

「お疲れ様でございます。早速ですが」
「わかってる!オルフェスの元に報告だろ?」
帰還を待っていたのも紛れもないクラッド。
オルフェスは城からはあまり出ない。
書類の山が毎日部屋にやってくる為、空けるわけにはいかないからだ。

コンコンコン!
ガチャッ!!
「オルフェス居るか?」
ノックをしたがそのまま入ってしまった。
「あー!!ノヴァール!お疲れ様、帰ってくるの早かったね。待ってたんだよー。早く来て話を聞きたいからさ。」
書類を横に分けて、ノヴァールの話に聞き入る。
ノヴァールは相変わらずソファーが好き。

「近隣の国は次々と代替わりし、国王が酷く国民が餓えているようだ。僕達も常に国民に寄り添い良い国を作っていかないといけないと改めて思った外交だったよ。」
ノヴァールは見て聞いた現状をそのままオルフェスに話した。
「そうか……。私も本当なら見に行きたいけどもなかなか行けないからね。ノヴァールが居なかったらっと思うと恐ろしいね。」
コーヒーを入れノヴァールに手渡し話した。
「私はね、我が国は勿論の事だけど近隣の国も豊かで幸せであって欲しいんだよね。」
オルフェスはいつも他人を気遣う心優しい国王陛下だ。
「僕は違うね!近隣の国の事は自国が悪い事じゃないか。何故僕達の国が助けないといけないんだ?」
ノヴァールは自国をとても大切にしている反面、近隣の変な国は良く思っては居ない。
「そんな冷たい事を言うものじゃないよ?もしも私達の国に何かあったら近隣国に助けてもらわないといけなくなるんだよ?」
それを聞いてノヴァールも口を開く。
「わかってる。でも、納得がいかやいんだ。僕達は国のため人のためを思って常にやっているけど、他の国王はどうだ?ってなると苦労もしないで王座に座りふんぞり返ってる……。」
現状を見てきたノヴァールにはまたオルフェスにはわからない感情を持っていた。
それは二人が立派な国王となった証でもある。
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白と黒の王子 ©著者:ティピぃ

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