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20章:静まり返る王宮 (3/7)

コンコンコン!
「失礼します!ご注文のお飲み物で御座います。」
入ってきたのはお酒を持ってきた使いの者だった。

「早かったな。助かる。」
テーブルの上に綺麗に整えて置かれていくのを見てシャロンは目がキラキラしているように見える。
「国王陛下はいつも晩酌を?」
運ばれてきたお酒を見てシャロンは答える。
「時々ね。でも、今日は君が居るから君と二人で飲みたいんだ。」
頬にまたキスをしてお酒を注ぐ。
「この酒はね、僕のお気に入りなんだ。街で売ってる酒なんだが、これが美味い!」
グラスをシャロンに手渡すと、二人だけで飲み直しが始まった。
「乾杯!」
ノヴァールはゴクゴクとまるで水を飲むかの様に一気に飲み干した。
シャロンはそれを見て、同じく一気に飲んだ。
『この酒は口当たりは良いけど後で来るから、この調子なら後二〜三杯飲ませれば問題ないだろう。』

「あの……。お聞きしたい事があります。普段、ノヴァール国王陛下はどのようなお仕事をされているのですか?」
いきなりの超特急な質問にノヴァールは少し驚いたが、ここも得意の口述で逃げ切る。
「僕はね、近衛隊を連れ違う国を訪ねたり、街の治安を守ってるって言えば分かりやすいかな?一緒に居たら嫌でも分かってくるから気走らないで。」
シャロンのグラスにもう一杯酒を注ぎながら話した。
「そ、そうですよね!いきなり失礼な事を言ってしまいすみません。頂きます!」
早速注いだ酒をゴクゴクと飲み、シャロンは話始めた。
「私、本当は今日のパーティーに来る予定ではなかったんです。ですが、父と母が意気込んでしまい半ば無理矢理来てしまった様なものなんです。ですが、来たお陰で国王陛下の目に止まるなんて、本当に信じられません!本日は出席して良かったと心から思い感じます。」
シャロンは酒の力も効いてか、自分の思ったことを話してきた。
『この女、本当に根っからのお嬢様で育ったのが丸見えだな。』
「ふーん。そっか……。」
話の返しにしては、冷たくしてしまったが、今のシャロンには分かり得ない。
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白と黒の王子 ©著者:ティピぃ

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