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12章:城内警備
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「オルフェス王子、どうなさいました?」
廊下で1人ポツリと立っているのに違和感を覚える。
「クラッド……どうしよう。どうしよう、私の秘密が男にバレた。」
クラッドに泣き付き、掠れる声で話した。
「!?バレたとはどうしてですか?何かされたのですか?」
流石のクラッドもこの話には落ち着いていることが出来なかった。
「兎に角、今は王子の部屋に参りましょう。私もご一緒いたします。それから詳しくお話し頂けますか?」
そう聞くと、コクリと頷いた。クラッドに支えられ、一緒に自室へと戻っていく。
途中、何人かの兵士に会ったがどれもマキシムではなかった。
「お気分は大丈夫ですか?お部屋までもう少しです。」
しがみついて離れないオルフェスに、優しく問い掛ける。
『しかし、オルフェス王子がこんなになるとは……。私としたことが……。今は取り敢えず一刻も早くお部屋にお連れして話を伺わなければ。』
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白と黒の王子 ©著者:ティピぃ
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