私はアイ。
高校を卒業してすぐに息子のリュウセイを産んで、今はキャバで働いている。
本当は事務職の仕事が決まっていたが、妊娠が分かってダメになってしまった。
リュウセイの父親は高校の同級生だったが、妊娠が分かってどこかへ逃げてしまった。
私には息子しか残っていない…
「じゃあママ、今日もよろしくね」
キャバの出勤の時にはリュウセイを母に預ける。その時必ずぐずるが、お金のためには仕方ない。
今日も営業の成果が出て、指名客が来た。
「早く結婚したーい。子供ほしー」
思ってもいない嘘をつく。客は騙されてメロメロだ。
客がトイレに立った。スマホを見ると母から着信があったのでカーテンの裏に隠れてかけ直す。
「えっリュウセイが熱出してるの！？でもこれからまたお客さん来るし…上がれるように相談してみる！」
カーテンを開けると客が立っていた。電話を聞かれた。
「お前！子供いたのか！」
そばにあったビール瓶で殴られて私は死んだ。
おわり。