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4章:‡余すか余されるか‡ (2/72)

ピアノの蓋を閉じて、エレクトーンのカバーを引く。

何故か、明日日曜日の大人のレッスンは、予約ナシ。

新年度になって、皆様お忙しいらしい。

大人の生徒は、チケット制なので、都合の良い日曜日に行ってる。

毎年、年度始めはこんな感じ。

バブルのこの節。

お金巡りはとてもよく、その代わり仕事巡りもいい。

黙って待ってても、仕事の方からやって来る。

そうなのだ。

なにもバブルだからって、遊んでるワケではなくて、それなりに忙しい思いもする。

母家は無視して、煌璃に帰る。

今、家には限りなく大きな、ガン細胞が居るのだ。

これ以上勝手な事をされるのは 冗談じゃない!

結局洗濯機は、純君が渋い顔で持って帰った。

今度は何を仕出かすやら。

『ただいま〜♪』

猫よ!出迎えご苦労。

『ただいま!』

と、ミルフィーを掻き混ぜ、クロスケを肩に。

リビングに行く。

居たのは、凪と蓮と、TVに張り付いた加代だけだった。

《お帰り!》

そう言ったのは凪と蓮で、加代はTVに夢中になってた。

『加代さん、ただいま』

『………』

『ただいま、加代さん?』

『………』

もう!リモコン?

あ、加代が持ってる!

『加代さん!ただいまって言ってるデショ!?』

『………オカエリナサイ』

TVに殆ど縁のない生活をして来た反動なのか、CM迄も夢中で観てる。

確かにTVを観る事も、世間を広げる手段だ。

だから、それはいいのだが。

でも、ケジメがないのはダメだ。

それに………

『胡座は禁止!

女の子なんだから、普段から気を付けなさいよね?

胡座になれば、背中は伸ばせないでしょ?

接客業に就きたいんじゃないの?』

『なんだべ?

TV観ちゃ悪ィんケ?

ぢゃんど兄さん達には断ったっちゅーんに!?』

『TVを観るのはいいケド、胡座はダメって言ってるのよ!

アンタは、何処でも、同じようにするんだから』
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†ふぁみりぃず† ©著者:JUDE(ユダ)Ⅳ

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