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3章:†男の立て方†
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久々のレッスンを、無事終了。
煌璃は、ディナータイムの真っ最中だった。
ご家族連れを意識しての煌璃だったが、やはり、巷のファミレスよりもディナーのピークは幾らか遅め。
お店は、みんなに任せるとして、私は母家に行く。
冬真君は、数日、此処に滞在する事になった。
今日、零士と一緒に、両親が留置されて初めて面会に行った。
でも、限られた面会時間に、話は中途半端なままだったようだ。
冬真君は、岡部刑事に事情聴取を受けたらしい。
強制的なモノではなくて、たまたま冬真君が面会に行ったから。
それで、帰って来たのが、お昼をとっくに回った、私がレッスンに出掛ける時だった。
時間に追われてたので、その話を聞く事も出来ずに、私はレッスンに向かった。
玄関に入る。
ちゃんと猫が居た。
『ただいま〜♪』
ミルフィーをモフモフ。
クロスケを肩に載せてリビングに。
加代は、TVを観てた。
『ただいま〜!』
《お帰りなさい》
凪はキッチン、蓮はカウンター、
テーブルには冬真君と幹耶。
『あ、幹耶夜勤お疲れ!
杏里ちゃん元気?』
と訊いた。
『うん、杏里はもう、生活に随分馴染んで来た。
飯もちゃんと、おかずを皿から取って、飯に載せて喰えるようになってるし、もう、歯磨きも着替えも、独りで出来るようになった。
掃除も手伝うし。
言葉は未だ余り出ないけどね』
『でも、短期間で随分変わったね?』
と言うと
『副園長(奥方)が、ずっと就いてる。
昼間は、花壇の草取りをしたり、鶏の餌やりをしたり。
散歩も行くし。
あ、それで今冬真さんに聞いたんだけど………』
『あ、ちょっと待って』
と、幹耶の話を遮る。
TVを観てる加代の所に行く。
『タダイマ!』
『…………』
アタマキタ。
TVを切った!
『あ、何すんだべ!?』
『タダイマ!』
とまた言った。
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†ふぁみりぃず† ©著者:JUDE(ユダ)Ⅳ
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