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2章:‡ホモサピエンスの調教‡ (56/57)

焦る私達の様子に気付かれた奥方が、気持ちを逸らせるかのように明るく

『サ!紅茶が冷めちゃうから、どうぞ、どうぞ!

男の人じゃケーキなんかじゃない方が良かったかね!?』

と言われた。

因みに、3人共、甘いモノは苦手。

でも、この空気だ。

『あ、いえ、大好きです。

戴きます♪』

と、ゆっ君の王子様スマイル。

不思議と少しもワザとらしさがない。

お味噌汁には七味を散らすのに。

零士も如何にも勿体振るようにして食べてる。

家に帰ったら絶対に、梅干しを噛る。

零士は全く甘いモノを食べない、と言うワケではなく、和菓子なら食べる。

何とも言えない油分と甘さがコラボしてるような、こんなケーキは苦手なのだ。

でも、その零士ちゃんは、今は封印。

パン工場のケーキを、美味しそうに戴く。

『あの、戴きながらで失礼ですが、加代はどんな風に手を着けたんでしょうか?』

とお訊きした。

加代の言い分じゃ、宛にならん!

『この串団子は、弁当の棚の前に置いた台の上で、バラ売りしてるんです。

それを試食品だと思ったそうなんです。

それと、チョコレートは、レジカウンターに置いた小さな篭に入れてるんですが、サービスで置いて有るのだと思ったそうです。

たまたま従業員が飲み物を補充するんで、バックヤードに居て。

それで、戻ったら、団子を食べてたそうなんです。

レジを見たら、チョコレートはなくなってるし。

ですが未だ、店の外に出てしまったワケじゃないんで、警察への通報は迷ってたんです』

とご主人が言われた。

『それにしてもなんでこっちの方迄来たのかね?

歩いて来るんじゃ、結構な距離が有るがね?』

と奥方が言われると

『桜木サンにコンビニに行げっで言われだがら』

と加代言った。

『でも、コンビニなら煌璃さんの直ぐ南側に在ったよね?』

と奥方が首を傾げる。
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†ふぁみりぃず† ©著者:JUDE(ユダ)Ⅳ

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