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20章:道
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「結婚してください」
そう言ってくれてから慌ただしく1週間が過ぎた
社長に会いに一緒に行く
樹「緊張するんだけど…」
舞「大丈夫だよw」
事務所の扉を開ける
社長「七海待ってたぞ、あ!どうも初めまして社長の橘です」
樹「初めまして、突然すみません五十嵐です」
舞「社長話しある」
社長「あっちで待ってて」
会議室に2人で入った
樹「めっちゃダンディーじゃない?社長」
舞「タイプじゃないw」
樹は震えていた
社長が会議室に入ってきてコーヒーを貰い書類を貰った
社長「引退すんだろ?」
舞「なぜわかったw?」
社長「顔に書いてある」
舞「書いてないからw」
社長「…うちの大事な稼ぎ頭なんだけどなぁ」
舞「言い方!w」
社長「結婚すんのか?」
樹「……はい、結婚させて頂きたいです。僕が幸せにしてあげたいんです…許して頂けますでしょうか?」
社長「七海は1回思ったら聞かねーから!w幸せにしてやってくれ、五十嵐さん」
深々と礼をする樹
社長「引退撮影するか?」
舞「わがまま言っても良い?」
社長「もうやりたくねーんだろ?wお前は聞かなくてもわかるわw」
舞「ありがとう。本当に長い間お世話になりました。社長また遊びに来るよ!w給料貰いに来るw」
社長「今月分、今日渡してやる
うん百万持ってけww
七海、ありがとな…本当にお前の今の顔幸せそのもんだ!引退おめでとう。絶対幸せになれ、そして絶対戻ってくんな!よろしく頼みます五十嵐さん…」
社長は今まで私のわがままを沢山受け入れてくれた
時に優しく、時に厳しく
私にとってはお父さんみたいな存在だった
舞「社長!大好き!ありがとう」
今月分の給料を貰い席を立つ
社長「俺が泣く前に行け、あとの事は俺がやっとくから!」
樹「すみません、お邪魔しました」
舞「社長!またね。いつか!!」
…………
それから社長は私の手続きや
面倒くさがりな私を気遣い全てやってくれた
………私はAV女優を引退した
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