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35章:僕のとおちゃんは、大工さん
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2019年3月12日火曜日
前日に北海道に戻った事もあって、家でゆっくりと過ごしていた。
蓮は、入院生活で2週間もの間休んでいた保育園にお母さんの車に乗って登園していった。
俺は、奥座敷にある蓮の大量の荷物を見る。
俺「さて、どうしたもんかね」
家は、部屋が1部屋余っている。
俺は、計画を立ててドカジャンを羽織って暇そうな隣の青木の家へと向かう。
インターホンを押すと青木が出て来た。
青木「戻ったのか!蓮は、どんなあんばいだ」
俺「元気に保育園に行ったよ」
青木「んで?何の用だ」
俺「青ちゃんよぉ、俺達の事好きか?」
青木「何だ藪から棒に、気持ち悪いんだけど」
俺「青ちゃん、これからも一生俺は、隣に居るぞ」
青木「それは、それで頭を悩ます由々しき問題だな」
俺「蓮は、この春小学生になる」
青木「ああ、知ってるよ」
俺「恐らく佳奈ちゃんが入学する時蓮は、登校班の班長の重責を担ってるだろう」
青木「で?」
俺「手を引いて安全に佳奈ちゃんを学校へといざなうだろうよ」
青木「ああ」
俺「そこでだ、そんな未来の偉大な班長の机造りに協力したまえ」
青木「机?買わねえのか?」
俺「市販の物は、買わねえ。手作りで机とベッドを用意してやりてえ。頼む青ちゃん。どうせ暇な二次下請けの大工だろ」
青木「口の悪い婿養子だな。まぁ別に良いけど1個増えてねえか?それに俺が作るのは、高いぞ」
俺「いや作るのは、俺だ。アドバイスと材料と道具だけ貸してくれればいい」
青木「図々しいにも程あるぞ」
俺「いいじゃねえか!なげえ付き合いだろ」
青木「いや1年やそこらだろ俺ら」
俺「過ごした時間じゃねえ!過ごした密度だ!」
青木「分かったよ。取り敢えず児島家の部屋の間取り見て、どんなの作るか決めんべよ」
俺「サンキュー青ちゃん」
2人で家に戻って婆ちゃんの隣の部屋の間取りを見ていた。
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ
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