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34章:北海道帰還
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これから18時間の船旅に俺は、不安を感じていた。
蓮は、何度か乗ってるおっきな船に興奮しながら船室の小さな窓から、外を見ている。
蓮「とおちゃん海だ。全部海だ」
俺「うぅぅ」
蓮「とおちゃんどしたんだぁ」
俺「薬は、飲んだ!大丈夫な筈だ」
蓮「とおちゃんお船に乗るといつも静かになるなぁ」
俺「酔うからなぁ」
蓮「僕、お絵描きしよう」
俺「何描くんだ?」
蓮「お船さんだ」
俺「さんふらわぁ描くのか!よっしゃ気分転換にデッキに行くべ。蓮」
蓮「いいどぉ」
蓮は、スケッチブックとクレヨンを持ってデッキに出る。
背中には、青いランドセルを背負ってデッキの手摺りに掴まって、周りを見渡す。
俺「風が気持ちいいなやぁ」
誰も居ないと思い大声で話して身体全身を伸ばす。
蓮「とおちゃん、皆見てんど」
俺「居るんかい。俺は、人の目を気にしねえ。それより蓮、肩車してやるよ」
蓮「うん」
俺は、蓮を肩車してデッキに立つ。
蓮「高いどぉ」
俺「鳥さんみたいだべ。蓮、手を離して両手を広げてみ」
蓮「うわぁ」
俺「タイタニックだな」
蓮「風が寒いどぉ」
俺「中はいっか?なっ!」
蓮「うん」
俺達は、中に入って部屋のタオルと着替えを持って大浴場へと向かう。
俺「風呂出たら飯食うべな」
蓮「うん。ご飯なんだぁ?」
俺「レストランで食うか?たまには、豪勢に行くべよ」
蓮「おお!」
2人で大浴場で真っ裸になって、身体を洗う。
蓮「とおちゃん、背中洗ってやるどぉ」
俺「頼むぞ!我が息子よ」
蓮「ゴシゴシ!こうかぁ?」
俺「手ぬるい!もっと強くもっと激しくだ!」
蓮は、強く背中をゴシゴシと擦る。
蓮「これで良いかぁ?」
俺「最高!」
身体を洗い終えて、おっきな風呂に2人で入ると外の海を見ながら浸かっていた。
俺「いやぁ極楽極楽」
蓮「いい湯だな♪︎」
俺「あははん♪︎」
蓮「あはは(笑)とおちゃんすぐ歌うなぁ」
俺「ククク、それは、君じゃないのかね蓮君」
2人でお風呂で温まって大浴場を後にして、レストランへと向かった。
蓮「サッパリしたど」
俺「ほんとですなぁ!身も心も綺麗さっぱりですな」
レストランの前で俺達は、立ち止まった。
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ
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