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28章:蓮の涙
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蓮は、胸の縦に入った手術痕を手で触って、俺に話し掛けてくる。
蓮「とおちゃん、これここで、しゅちゅつしたの?」
俺「んだよ。蓮が0歳の時と1歳の時にここで、手術したんだよ」
蓮「明日しゅちゅつするの?」
俺「しないよ。心臓が元気かなぁって、様子を見るだけだよ」
蓮「お胸切らない?」
俺「切らないよ」
蓮「本当に?」
俺「本当だよ。とおちゃん嘘つかねえだろ」
蓮「僕怖いど」
俺「とおちゃん側にいっから」
蓮「とおちあぁん」
蓮は、泣きながら俺の首にしがみつく。
俺は、蓮を抱き抱えて、窓の外を見る。
蓮「男なのに泣いちったどぉ」
俺「良いじゃねえか男だって、泣いたってよ。とおちゃんもさっき泣いたからな」
蓮「うん」
蓮は、俺の胸に顔を埋めて声を圧し殺して泣く。
俺は、この日看護士さんに無理を言って、面会時間が過ぎても蓮が、眠りにつくまで側に居た。
怖いと泣く息子を抱いて寄り添う事しか出来ない
俺がそこには、居た。
病院を出て、振り返る。
息子の病室の窓を見る。
何度も見た光景、あの日難病指定の両大血管右室起始症と診断されて、色んな病院を経て、ここに辿り着いた。
息子と代わってあげたいと何度も思った日々。
そんな事等、叶わぬ事なのに、自分の無力さを嘆いたあの日々から5年経ったが、親である俺に出来るのは、あの時と変わらぬまま側に居る事だけだった。
「僕怖いど」
そう言って、大粒の涙を流す息子を見た日だった。
2019年2月27日の出来事
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ
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