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27章:僕のランドセル (5/9)

目を覚ますと生まれ育った懐かしい街並みが、目に飛び込んでくる。

蓮「とおちゃん起きたか」

俺「おう」

兄貴「蓮、今日は、おいちゃんがランドセル買ってやっからな」

蓮「ランドセル♪ランドセル♪」

俺「高えぞ。ATM寄らなくていいのか?兄貴」

兄貴「所詮リュックサックの丈夫版だろ」

俺「世間知らずだな。高い奴は、ヴィトンの財布くらいすんぞ」

兄貴「おい有紀。金下ろしに行くぞ」

姉「ちゃんと用意してあるわよ」

兄貴「流石だ」

俺「安いのでいいよ」

兄貴「いや駄目だ。蓮に恥は、掛かせらんねえよ」

俺「ランドセルで恥なんか掛かねえだろ」

兄貴「お前のメンタルならコンビニの袋でも通えるが、蓮は、お前と違って素直だからな」

俺「俺が育ててんだけど」

兄貴「嫁さんのお陰だろ」

俺「兄貴が要するに買いてえだけだろ」

兄貴「その通りだ。俺が買った物を6年間使うんだからな」

俺「まぁ高い物だから有り難いよ」

兄貴「常に6年間一緒だな、蓮」

蓮「うん」

兄貴「聞いたか勇次」

俺「6年間一緒なのは、兄貴でなくて、ランドセルな」

兄貴「色違いで、六個買ってやろうかな」

俺「バカタレ!1個でいいし、物を大事にする事が一番大事やろ」

兄貴「親らしい事言ったな」

俺「まぁな」

俺達は、ランドセルの話をしながら、地元のイオンへと向かった。

兄貴達は、子供が本当に大好きだ。
何度も不妊治療を行ったが神様は、兄貴達に子供を授けなかった。

一時は、悩みネガティブな事も言っていたが、蓮と会うと兄貴は、自分の子供の様に接してくれる。
そんな兄貴の嬉しそうな顔を見てると、俺まで嬉しくなる。
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ

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