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27章:僕のランドセル
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俺は、やたらと黒のランドセルに目が行く。
蓮「とおちゃん決まったどぉ」
俺「どれにしたんだ?」
蓮「これだ!」
蓮は、青いプーマのランドセルを俺に見せる。
ランドセルも作り始めたかプーマと俺は、ビックらこいていた。
兄貴「おぉカッコいいじゃねえか」
俺は、値段を見る。
俺「いや兄貴…これは、アカンわ」
兄貴「何が?」
俺「値段が…」
兄貴に値札を見せる。
兄貴「税込み6万か。安いな、1個でいいのか?蓮」
蓮「うん!」
兄貴「筆箱とか小物も一式全部買っちゃえよ」
俺「いやいや兄貴、それは、悪いからこっちで買うよ」
兄貴「黙れ、俺が買う。上履き入れも手提げ袋もハンカチも全て、俺が買う」
俺「…」
兄貴「ジャポニカ学習帳も全て6年間分俺が買う」
こうなったら、とことん買って貰おうと俺は、奈緒にラインを送る。
俺『無事着いたよ。兄貴が学校の物全部買ってくれるらしいから、必要な物ピックアップして、ラインで送れ』
暫くすると奈緒から返事が返ってくる。
奈緒『悪いからいいよ。勇ちゃんに任せるよ』
俺『了解した。俺がピックアップするわ』
俺は、スマホをポケットに入れて、買い物かごにガンガン入れていく。
俺「消しゴムといえば、まとまる君だろ」
兄貴「1個かよ小せえ男だな。箱ごと買えよ」
俺は、まとまる君の大人買いをする人間を初めて見た。
えんぴつも2B、B、HBと赤青えんぴつなど、全ての小物を箱で、購入していく兄貴。
兄貴「勇次、6年分だ。それで足りるのか?」
俺「分からねえ」
兄貴は、ガンガンかごに入れていく。
ここに来た新一年生は、空っぽの陳列棚を見たら、ビックリするだろうなと思いながら、兄貴の迷惑な大人買いは、続いた。
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ
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