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19章:願いを込めた日 (5/5)

有料駐車場に車を停めて境内に向けて歩き出す。

俺「3日だからまだ人居るなぁ」

蓮と手を繋いで、少しずつ進んでいく。

俺「さっむいなぁ」

蓮「とおちゃん、寒がりだな。あはは(笑)」

俺「鼻垂らしながら良く言うよ」

色白の蓮は、鼻の頭が真っ赤になっていた。

奈緒「凄い人だね」

俺「そうだな」

若菜「ねえ!甘酒あるよ」

俺「おっ!マジか」

奈緒「駄目だよ運転なんだから」

俺「甘酒って酒なの?」

奈緒「いや酒でしょ」

俺「そうなん?酒っていいながらジュースなのかと思った」

若菜ひとりで、甘酒を
飲んでいた。

30分程、中々進まぬ列に並んでいた。

すると境内が見えてきて、4人で横一列に並んだ。
お賽銭を蓮に渡して、
抱っこした。

蓮は、賽銭箱にお金を投げ入れて手を合わせた。

蓮「幸せになるどぉ」

そう言って、俺を見る蓮。

蓮「とおちゃんの番だど」

俺「おうよ」

賽銭を投げ入れて、手を合わせた。

声に出さず、心の中で
願いを込めた。

『家族が健康でありますように、そして、お腹の子が健康で生まれますように』

そう願って目を閉じた。

奈緒「何願ったの?」

俺「多分一緒」

奈緒「そっかぁ」

久しぶりに夫婦で、
手を繋いで歩いた。

健康で無事に生まれて
欲しいと心からお願いをした。

2019年1月3日の出来事
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ

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