ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

20章:ダメージ (3/10)

病院に到着すると、待合室は、マスク姿の患者さんで溢れかえっていた。

問診票と体温計をお母さんに渡して、横に座った。

向かいに座る作業着姿の男が、俺を見る。

パンチパーマの髪型で、
M字の額、眉毛は、細くマスク姿の男は、何故か俺を見る。

その眼光は、鋭く中学の頃なら「どこ中だよ」と始まりそうな勢いだった。

お前本当に体調悪いのか?
そのマスクは、シンナーの吸いすぎで、歯が無いのを隠す為の物じゃないのか?
そんな出で立ちで、俺を睨むなと心の中で、思っていた。

母「はい。勇ちゃん」

俺は、お母さんから
問診票と体温計を預かって、受付に戻した。

お母さんの隣に戻って、静かに座っていた。

「ゴホッゴホッオエッ」

隣の患者が咳をする。
オエッて何だよ?
何も出すなよと祈っていた。

「ゴホッ!カアッ」

目の前のパンチも咳をする。
カアッてお前、痰は、今どこにあるんですか?
飲んだんですか?
口の中に貯めてるんですかと俺は、パンチを見ていた。

それに釣られ、回りの患者達も咳をしだす。
まるで、オーケストラの様な咳のハーモニー。

それを俺は、目を瞑って聞いていた。

150 /643

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.