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10章:いい夫婦の日
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晩飯を終えると、3人で風呂に入って、夜10時前には、就寝した。
俺は、寝床でスマホをピコピコ弄っていると、
部屋の扉が開く。
奈緒「起きてる?」
俺「起きてるよ。あれ?蓮は?」
奈緒「婆ちゃんの布団で寝ちゃった」
俺「そっか」
奈緒は、俺の財布を覗いている。
俺の財布の中には、御守りがわりに1万円入っている。
それ以外は、1日千円
おこづかいを奈緒から
支給される。
例えば、財布の中に五百円残ると、次の日は、五百円が支給される。
俺の財布には、常に
1万千円しか入っていないのだ。
弁当も水筒も用意されて至れり尽くせりの俺には、それだけで充分なのだ。
たばこしか買わないのだから五百円もあれば充分なのだ。
奈緒「おこづかい入れといたよ」
俺「おう」
奈緒「お金足りてる?」
俺「ああ、余裕」
奈緒「頑張って貯金しないとね」
俺「マイホームだな」
奈緒「だね」
俺達には、マイホームの夢がある。
転職1年目の俺は、社会的にローンを組む事は、出来ないので、何とか
40歳までには、ローンを組んで、今の自宅の脇に新築の家を建てたいと夫婦で、思っていた。
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ
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