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9章:消防団
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香さんは、体格がよく見るからに80㌔は、ゆうに越えていた。
すると帰った筈の山田から電話が鳴る。
俺は、騒がしい店内を出て電話に出た。
俺「はいは〜い」
山田「まだ呑んでるの」
俺「呑んでるよ」
山田「青木からラインで新しい女の子入ったから来れば良かったのにって、ライン来たから、気になってさ」
俺「ママの孫ともう一人入ったみたいよ」
山田「もう一人の女の子って可愛い?どんな子?」
俺「可愛い?どんな子?それ聞くなら、どんなお化け?何の種類って事よ」
山田「そんな酷いのかよ」
俺「俺は、お袋を思い出したよ。お線香の香りもするしな」
山田「行かなくて正解だったな」
俺「人生相談するなら、適任だな。何でも解決してくれそうだ」
山田「まぁ俺達もおっさんだから丁度いいわな」
俺「んだな」
俺は、電話を切って店内に戻った。
席に戻ると香さんが、話し掛けてくる。
香「ライン交換しない」
俺「えっ!」
俺は、何故だと頭を抱えた。
老後の資産運用の相談なら銀行にでもしてくれと俺は、首を横に振った。
俺「返事返せないからごめんね」
香「あら残念」
申し訳ないおっかさんと俺は、頭を下げた。
すると未成年のママの孫の葵が話し掛けてくる。
葵「私とライン交換しようよ」
やかましい小便ガキがと俺は、思い首を横に振る。
俺「返事返せないからごめんね」
葵「ええ、残念だな」
そんな事が、あったが2時間程で飲み会は、お開きになってタクシーに乗り込んだ。
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ReN〈蓮〉 ©著者:ダディ
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