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5章:ある日の我が家
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弁当を食べ終えると、
両手を合わせる。
俺「ごっつぉさん」
たばこに火を着けて、
トラックのサンバイザーを下ろす。
サンバイザーの裏には、妻と律と一緒に撮った
写真を置いていた。
その他にも家族全員で撮ったプリクラが、貼ってある。
白目で、写る婆ちゃんのプリクラを見るといつも笑える。
休憩を終えると、トラックを出発させた。
積み荷を目的地に降ろして会社に戻る。
メーターを見て、距離数を書いて、日報を事務所にぶん投げてタイムカードを押して、仕事をあがった。
俺「お疲れい」
野村「お疲れ」
家に帰る道を、肩を叩きながら運転する。
午後3時に、家に到着した。
手を洗って、作業着を
洗濯籠に入れて、ジャージに着替える。
外に出てビール箱に、
腰を掛けて、たばこを
吸いながら空を見る。
俺「ふぅ」
煙を吐いて、瓶ビールの蓋を開ける。
ポタポタ焼きを、食べながらビールで流し込む。
婆ちゃんが、背中に籠を背負って畑仕事から、帰ってきた。
婆「婿さん今日は、早いなぁ」
俺「まぁね」
婆「寝んのが?」
俺「これ1本やったら少し寝るよ」
婆「そうがそうが」
婆ちゃんは、土のついた大根を洗っていた。
真っピンクのハスラーが、入ってくる。
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