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13章:‡雨‡ (70/72)

皆様は、順子さんの話が出るなんて、努々思わなかったらしい。

『んだども、あの順子はテルヨが勝手にこさえだ子だべな?

そんで、それに娘が居で、将也が引き取るっで言い出してこんになっでるんだ。

なぁ、井上さんよ?

アンダ等は涼しい顔しでるけんど、アンダ等の所がら嫁に来だテルヨがしだ事だべサ?

岡崎の血は引いてねぇんだに、ずっど知らん顔しでだべな?』

『んだ!

俺等は、アンダ等に何度も言ったべな?

将也は、岡崎に残すけんど、順子はそっぢの血しが引いてねぇんだがら、そっぢに引き取っでぐいろっでな?』

『そんだ!

テルヨは、体面ど兄貴の手前、随分順子を折檻し続けでだ。

バガな嫁逹は、テルヨと同じ気になっでだけんど、そいも、テルヨが本家の嫁だがんな?

調子合わしでの事だべ?』

『兄貴の気持ぢも、お袋の気持ぢも解っだがら、オメェ等に何が言うつもりもねがっだけんど。

御爺どいっづも話しでだんだ。

そんにするんが一番いいっで。

しだら、親父が井上に話しでぐいろっで事で、何度も話しだべサ?

何にとうとうそっぢは、放り投げだままだっだな?』

『そんで順子が産んだんだら、井上の子っちゅー事になるべ?

なんに、順子が死んだっで知らしだっで、家は関係ねぇっで顔も出さねぇで、親父ど兄貴が死んだらごれなんけ?

安田さんの手前け?』

安田氏は、地元の衆議院議員で、井上家のご近所。

周辺の皆様殆んどのお宅が、後援会に入ってて、さっき、告別式にも来てたらしい。

とても義理堅い方のようで、よく、アチコチのご葬儀に、自ら出向くそうだ。

生憎私は告別式に参列出来ず、お会いする事はなかたったが、道角で幾つか捨て看板を見たけど、如何にもエリートっぽい、若手議員だった。

これから、と言った感じの人物にとって、後援会との密な関係は、不可欠のようだ。
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‡ふぁみりぃず‡ ©著者:Jude(ユダ)

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