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13章:‡雨‡
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岡崎家の皆様は、井上家の皆様とテルヨさんに、怪訝な顔を向けた。
やっぱり、怪しい。
その空気を察した将也君が
『俺は未んだ完全に岡崎から出たワケじゃねぇがら、今は、俺が本家の家長だ。
その権限で言わしで貰うが、岡崎の今後についでは、爺さんの兄弟のマキの御爺ど、親父の兄弟の伯父さん逹に委ねる。
ハッキリ言っで、お袋は血筋じゃねぇ。
岡崎は、岡崎の血筋が引き受げでぐれろ。
勿論婆ちゃんも、口出ししでぐれで構わねぇ。
伯父さん逹の親なんだがら。
けんど、お袋は一切口を出すな!
いっが?
岡崎の血筋が守っで来だモノだ。
お袋は俺の親だけんど、俺は何れ完全に岡崎を出るつもりだ。
こんな時に言う事じゃねぇけんど、俺の妹に対して、飛んでもねぇ事をしで来でぐれだんだがらな?
俺はオメェを許さねぇ!
ハッキリ言っで、お袋を助長さしでぐれだ、伯母さん逹もだ。
順子を庇っでだんは、御爺だげだ。
だども、岡崎のモンは岡崎のモンだがら、今言っだ者に委ねるがら。
それ以外の者は、一切口出しをしちゃなんねぇ。
掟の綴りの始めに
{本家の家長は絶対}
だど有る。
今話しだ血筋の者ど、婆ちゃんだげでやっでぐいろ!
本家の家長どしでの俺の言い分は、それだげだ』
将也君は、凄い!
ただ漠然とそう思った。
『器が違ぇな』
と、田中君が呟く。
『将也は高校ん時がら、本当のリーダーだっだ』
と、尾内君も。
僅か3年間の高校生活で、生徒会長を2期も勤めたらしい。
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