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8章:†杏里ちゃん† (52/52)

ドアが開いた。

『そろそろ畑の草取りをしないと、もう、草が生えて来てる!』

園長先生だった。

『おや?桜木さんいらっしゃい。

今日は、お世話になりますね!』

『いえ、お世話だなんて。

家のみんなも楽しみにしてるんです。

返ってお邪魔して、申し訳有りません』

『とんでもない!

子供達もそうですが、調理の職員が何時も学ばせて戴けるって言って。

本当に有り難いですよ…………

澤田先生、また、随分早くに?

今夜は確か当直でしたよね?』

と園長先生が幹耶に言った。

『ええ、そうです。

岡崎を連れて来ました。

杏里の叔父に当たる者です。

杏里の産みの親の兄です』

将也君はもう既に立ち上がってた。

『杏里の叔父に当たります、岡崎将也です。

この度は、園長先生に特別な計らいをしで戴いで、有り難うございます』

そう言って頭を下げた。

『いやいや、そう堅くならんでも?

まぁ、掛けて下さいな!

お待たせして申し訳なかった。

今日は天気がいいから、つい足を伸ばしちゃって』

奥様が園長先生の前に、お茶を置いた。

『ああ、ありがとう。

喉が渇いたよ』

そう言って、園長先生は湯飲みを持つとフウフウ。

『今、色々と話してた処だったんですよ』

と奥様が言われた。

園長先生は、お茶を一口啜ると

『そうかね?

じゃ、それは後で聞く事にして、岡崎さん?

姪御さんにお会いになりますか?』

『ええ、出来れば』

と将也君が言った。

『じゃ、ちと連絡して。

もう、部屋に行ったと思うから』

と、園長先生が奥様に。

『あ、俺が連れて来ます』

と、幹耶が立ち上がった。

幹耶が杏里ちゃんを連れに行ってる間、将也君は園長先生に、奥様に報告した事と、同じ事を話した。

『ご存知の通り、本来は児相を通さなくては、入所させられないんだが、今回は特別措置です。

ただ、ずっと此処に置くのは相応しいように思わない。

だから、もう少し様子を観ながら手続きを済ませて、あの子に合った所に移すか、もし引き取られるならそれで。

ただ、年齢がハッキリしないから、ちょっと調べる必要が有りそうですね?』

と園長先生が仰ると、入り口のドアが開いた。
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‡ふぁみりぃず‡ ©著者:Jude(ユダ)

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