ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

6章:†お金と人権† (52/52)

ずっと聞いてた将也君が

『明日、住職が来たら、サトエも火葬にしで貰う。

葬儀屋にも、そんに言う。

サトエも、足利に連いでっで、順子の墓の隣に墓を造る。

山に棄でるような事にはさせねぇ』

と言った。

『んだども、金が掛かるべな?』

と、冬真君が訊くと

『曾祖父がら貰っだ金が、未んだ有る。

俺の金だ。

な?親父よ?

好きに遣わしで貰うがらな』

と言った。

将也君は、今はもう他界された曾祖父様から、2千万近い相続をしてた。

それで、学費と車を賄ったが、未だ残ってたので、こんな事を。

『サトエに金掛げるなら、篠部が貰う!

篠部は、サトエのお蔭で、かなりの身上を潰しで来でる!』

と、冬真君の父上が言った。

『篠部になんがくれでやる事はねぇ。

御爺が将也に遺しだモンだ。

オメェの考えで、自由にしろ』

とお祖父様が言った。

将也君の父上は、何か言いたそうだったけど、お祖父様の手前、言葉を飲み込んだようだ。

『んで、冬真は何処に行ぐんだ?』

と、お祖父様が訊いた。

『障害者施設だ。

だども、悪ィが場所も名前も言えねぇ』

と言った。

『後で俺には教えるんだべな?』

と母上が言うと

『オメェにだげは口が割けても、絶対に言わねぇ!

んだども、だんれにも言うつもりはねぇ。

直んぐオメェの耳に入ぇるがらな?

ユキも、お袋にだげは言いだぐねぇど』

母上は、凄く驚いて

『アンダ、聞いたべな?

なんで、俺は手塩に掛けだ子供に、ごんな事言われねぐぢゃならねぇんだ!?』

と言うと父上も

『オメェ等は親を裏切るんけ!?

んだら、勘当だがんな!?』

と冬真君に言っだ。

『端からそんづもりだ。

篠部がらは、戸籍を抜ぐ。

就職しだら、そうするづもりだっだ。

ユキも、時期が来だらそんにするづもりで居る。

アレはお袋を軽蔑しでるがら。

当然だべ?

汚ねぇんだがらな?』

母上が手で顔を覆って、大声で泣き出した。

『子供っちゅーのは、親の鏡だ。

オメェがそんにしだんだ』

と、お祖母様が言った。
183 /704

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

‡ふぁみりぃず‡ ©著者:Jude(ユダ)

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.