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4章:†秘密† (46/46)

マサヤ君が、牡丹鍋を作った。

以前温泉郷で食べた時と同じように、見事な大輪の牡丹が咲いてる。

みんな溜め息を漏らす。

『この辺じゃ、この牡丹が一番だべな?』

と、篠部家の向こう側のテーブルの、丸岡家の小父様が言った。

因みに、一番奥の列が岡崎家。

真ん中が篠部家。

廊下側が、丸岡家。

でも、この私達が着席してる岡崎家の並びに、女の子が4人と、男子が3人居た。

男子の内の2人は、ヤンマー。

女の子達は、おかずを殆ど口にしてなかった。

折角のお鍋も、お肉を食べてるのは、男子だけだった。

女の子も小母様方も、不思議とみんな痩せてた。

でも、男性、特に小父様方は、みんな恰幅がいい。

私の器は零士が取り分けてくれてたので、お肉もお野菜も満遍なく。

『さすがに豚の仲間やな?』

と、初めての飛鳥は、気に入ったようだ。

そこに小さなお婆さんが、お祖父様に近付いて来た。

『順子が居ねぐなっだ!

こんな手紙が残っでだんだ』

と、お祖父様に差し出した。

お祖父様が、それを受け取ると、真剣な表情になって

『何時がら居ねぇ?』

と訊いた。

『いんや、今夜は黄泉の晩だがら、何が遭っだら厄介だっちゅーんで、奥の部屋に錠前掛げで、ずっど置いでだんだけんど。

今握り飯持っで行っだら、藻抜けの殻だっだ』

周りがざわめき立つ。

『探した方がいいべ?』

『ああ、そんだ。

もしもの事が遭っだら、順子だげじゃ済まねぐなるがら!』

皆様もう、酔いも醒めたかのように、真剣だった。

それは、ただ単純に、順子さんの姿が消えたから、と言う事ではなくて、矢菅の人達しか知らない理由が有っての事だった。
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‡ふぁみりぃず‡ ©著者:Jude(ユダ)

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