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4章:†秘密†
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日赤病院のせせこましい車寄せ。
つか、車寄せか?
一方通行の細い道。
その一方通行の入り口に、日赤病院が建ってる。
一方通行にするには、それなりの理由が有る。
理由が有っての一方通行なので、車寄せと言っても、ちょっとだけ凹んだスペース。
昨日の約束通り、2人はその車寄せに佇んでた。
私はミラノを有弥と飛鳥に預けて、零士の運転する、耶のプレリュードの助手席に居た。
零士がZを煌璃に置いて、幹耶のプレリュードを借りた。
居住空間が広いから。
母上と順子さんをプレリュードに乗せる。
零士が車を親子の前に停めた。
私は、助手席を降りた。
『おはようございます!』
2人は余り笑顔がない。
基本的に、無表情だった。
『おはようございます』
零士も降りて来た。
『おはようございます。
荷物をトランクに』
と言った。
2人は、少し考えてたが
『私は自分の所に』
と、母上が言うと、順子さんも
『私も自分で』
と言った。
小柄な2人は、難なく後部座席に乗り込んだ。
零士は何となく、肩透かしに遭ったような顔をしてたが、そのまま運転席に戻った。
『悪ィですね?』
と、母上が言った。
『いえ、地図で確認した限りじゃ、それ程遠くないですから』
と、零士が言った。
〔なぁ、早よ出発して!
後ろ、待ってはる〕
飛鳥の声が、無線で飛んで来た。
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