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3章:ちょっと寄り道
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以上が、我が煌璃ふぁみりぃ。
スタートは、翔が芳樹と有弥を招き入れた事。
その時に、翔が冗談のように
〔お前は沢山の奴の母ちゃんになる〕
なんて言った。
母ちゃん。
そんなエラソウな立場じゃなくて、相変わらず、ペットのウサギだけど、こんな事になった。
幹耶は、お金持ちの家で、家族に除け者にされて育った。
当然のようにして、良からぬ人達との関わりが出来た。
中学を卒業すると、殆ど家に寄り付かなくなったのだが、幹耶を引き取ってた養父母は、お金だけは与えてた。
食事も仲間外れにして育てた幹耶が、家族の生活を脅かさないように。
ずっと、お前は他人、と言われて育ち、接触は家政婦さんだけ
その代わり、お金には不自由がなかった。
スカイライン、織姫山の惨劇。
幹耶がいっしょに居たグループが、一般男子2名に絡んで、カツアゲをした。
幹耶はただ、面白半分に付き合ってただけだったようだ。
極真と、少林寺の心得の有る、芳樹と有弥にすれば、余裕の相手で、囲まれた芳樹を、有弥はのんびり傍観してた。
ところがその時、たまたま芳樹が、凄く情けなく下らない理由で、腰を痛めてた。
児童公園のブランコにお尻が填まっちゃって抜けなくなって、無理に抜こうてして、腰を痛めたのだ。
それで、普段なら簡単な立ち回りも、無意識で腰を庇ってしまい、芳樹に向けられてたナイフの刃先が、幹耶を刺してしまったのだ。
芳樹は、幹耶に対して申し訳なかった、として、入院中、ずーっと幹耶に付き添った。
その事が、それ迄、乾いたジャックナイフだった幹耶を変え、翔も幹耶を迎え入れた。
幹耶の転身の、大きなきっかけ。
でも、その幹耶の考えに、我々も取り巻く仲間も、大いに賛同した。
それで、今の煌璃となった。
それでは、本文に戻らせて戴きたい。
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