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9章:父 (1/2)

9章:父

『息子さんですか?』

『はい、そうです。
私が、話聞きます。』


『そうですか。
え〜とですね。脳出血です。

ここ見て下さい。
これが出血の後です。

お父様、心不全の薬を飲んでたから、血が止まらなかったんでしょうね

結構、出血してます

現状、血液を固める薬で出血を抑える事は可能です

しかし心不全をおこす可能性もあります。』


『治す方法は?』

『薬で、出血の症状を抑えるか
頭部を切って手術をするか…
ですね

どちらにしても、障害は残る可能性が高いです』

『薬の場合は?』

『もう、このままですね。
点滴で対処します』

『手術の場合は?』

『本人の力次第ですね』

『成功の可能性は何%位ですか?』

『それは、何とも言えないです
手術には体力もいりますし
何%とかは言えないです。』

『…』

『ご家族で決めて下さい』

『分かりました』


…親父、この時58才
定年して、家を建てて3年目の出来事だった


『おかん!
手術するよ!
親父まだ若いから大丈夫だろ』


『私分かんない―(ToT)
判断出来ないー!!(ToT)
iが決めてーーー(ToT)!!』



『先生、手術でお願いします』

『分かりました
直ぐ、書いてもらう書類とか
持ってきますね』


…『お願いします』
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ホープレス〜一生懸命生きていた〜 ©著者:星乃屑

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