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24章:中学卒業
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年が明けて、推薦組以外は、勉強に明け暮れていた。
冬休みの間も、有紀ちゃんが、個人家庭教師で、スパルタ指導を受け、
殆んど遊ばず、勉強の日々を過ごした。
俺は、金の事情で、私立なんか無理なので、公立1本に、絞り勉強に勤しんだ。
担任の島の後押しもあり、俺も家から近いとの理由で、志望校を上げて美和や亮と同じ高校を受験した。
手応えは、微妙だったが
努力のかいもあり、なんとか受かったのだ。
合格発表の時は、皆で
見に行き、皆で、喜んだ。
保護司の安田さんにも受験の結果を伝えに家に来ていた。
俺「無事受かりました」
安「おめでとう」
俺「ありがとうございます」
安「勇次君、時間あるかい?」
俺「ありますよ、何でですか?」
安「釣りでも行かんか」
俺「やった事無いんでやりたいですね」
安「よし、じゃあ行こうか」
そして安田さんは、俺をパジェロに乗せて、湖岸に車を走らせた。
俺は、竿を渡されレクチャーを受けた。
初めての釣り、バス釣り
夢中で釣りを楽しんだ。
結果は、小さいバス1匹を釣って満足だった。
安「楽しかったか?」
俺「楽しいっす」
安「次は、海に釣りに行こう」
俺「海かぁ面白そう」
安「勇次君いい顔だよ」
俺「あざっす」
釣りをしてる時は、なにも考えなくて良かった。
川の流れは、穏やかで、
魚の事だけを考える時間
だから俺は、釣りにハマった。
そして、自由登校になってからも学校と釣りを、楽しんだ。
残り少ない中学生活を、
夢中で楽しんだ。
家に遊びに行ったり、
俺の家に遊びに来たりと
駆け足で、思い出を作った。
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