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19章:罪と罰 (4/4)

勾留延長も決まり、
審判の時まで、ここに居ることが、確定する。

変わらぬ毎日を、過ごし
逮捕されてから、22日目だっただろうか。

いよいよ審判の時だった。
家庭裁判所へ行き、
手錠と腰縄をして待っていた。

そして、裁判官の前に立って、裁判官の読み上げるのを、目をつぶって聞いていた。

「トントン」

裁「保護処分に処する、初等少年院送致」

俺は、黙って聞いていた。

少年院行きが決まった日だった。

逮捕されてから、留置場そして鑑別所と、それだけでも長く感じた22日間。

そして、鑑別所へ戻り、
部屋の片付けを、した。

何も伝えられなかったが、恐らく1日2日で、少年院に送致されるの
だろうと予想していた。


少年院ってどんなだか、不安もあったが、罪を犯せば罰を受けるのは、当然の報いだと、納得していたので、いつでも行けるようにと腹を括っていた。


俺は、罪を犯した。

そして、罰を受ける。

ヤツは、罪を犯した。

だが罰は、受けない。

俺は、このあと4ヶ月だが、少年院へ入院する。

そして、罪と罰の意味を本気で考える事になる。

審判の下った
ある日の出来事
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wild flower ©著者:ダディ

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