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13章:兄と弟
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夕方になると、兄貴が帰ってきた。
兄「黙ってて、悪かったな」
俺「話聞いたよ」
兄「そうか」
俺「ごめんな、兄貴」
兄「俺が、勝手にやってる事だから、おめえは、関係ないからな」
俺「ごめん、ごめん」
兄「気持ち悪いな」
そう言って、兄貴は、
風呂に入りに行った。
無造作に、置かれた
鞄から、はみ出る
くしゃくしゃの制服を
見て、俺は、毎朝の風景を思い返していた。
兄貴は、俺が居る時は、
朝、わざわざ制服を着て、学校に行く振りを
して仕事をしていた。
俺に心配をさせぬ様に
全ては、中坊の俺の為に
まだ、17の遊びたい盛りのガキが、無理矢理、大人にならなくちゃ行けなかった。
こんな馬鹿な弟の為に、兄貴は、夢も学校も捨てた。
自分が、ガキだったから、そんな事も、気付かずに、呑気に適当に生きていた自分が、情けなくなった。
兄貴の為にと、始めた
バイトなんか、兄貴の覚悟に比べりゃお遊びだった事に気が付いた。
兄貴は、今まで黙っていた。
そして俺は、今日その事実を知った。
なにも伝えないからこそ、より深く伝わる事があると俺は、この日、知った。
俺の為に、重い十字架を背負わせてしまった。
そんな兄貴に俺は、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちで、涙が止まらなくなった。
血を分けた、たった一人の兄貴の愛情と覚悟に、涙した日だった。
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wild flower ©著者:ダディ
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