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9章:義務教育 (3/8)

そして次の日、仕事終わりに左官屋の親方に話をした。

俺「親方、話があるんですけど」

親方「何だ?言ってみろ」

俺「担任が家まで、乗り込んで来ちまったんで来週から、週3でもいいっすか?」

親方「別にいいぞ」

俺「すいません」

親方「まだ中坊だもんな。たまには、行かねえとまずいわな」

俺「ダルいっすけどね」

親方「それも青春やな」

俺「くだらねえっす」

そして左官屋を、あとにして帰路についた。

すると玲からポケベルが鳴る。

「ナニシテル?レイ」

公衆電話を探し電話をした。

俺「もしもし、家に帰る途中」

玲「ごめん!ご飯行かないと思って連絡した」

俺「行く行く!家帰って、風呂出たら連絡する」

玲「分かった」

俺は、ダッシュで家に戻り、風呂に入って着替えて電話をした。

俺「いつでもOK」

玲「じゃあ私、車で、迎えに行くよ」

俺「了解」

玲「○○中学の近くのミニップで、待ち合わせね」

俺「ほい」

久し振りに、会える事にワクワクしていた。
ミニップは、徒歩5分程だったので、すぐに家を出た。

ミニップに到着し、ファンタを飲んでいた。
程なくして、玲が到着した。

玲「やっほー久し振り」

俺「久し振り」

玲「何飲んでるの?」

俺「ファンタグレープ」

玲「可愛い、私も何か買おうかな」

俺「ほい」

そして二人で、中に入った。
俺は、スラムダンクが気になり、ジャンプを手にとって読んでいた。

玲は、腕を組んできた。

玲「何読んでるの?」

俺「スラムダンク」

玲「間違いないよね」

そして二人で、スラムダンクを読み終え、出入り口に向かうと、同じ中学の美和と恵美が入ってきた。

恵美「勇次、久し振り」

俺「ああ」

美和「あっ…」

玲「友達?」

俺「ただの同級生」

玲「そっか。どこ行く」

俺達は、玲の車のサーフに、乗り込むと、フロントガラス越しに、美和と恵美がこちらを見ていた。

玲は、車を発進させ、ファミレスに寄った。
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wild flower ©著者:ダディ

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