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8章:初恋
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二人は、着替えを済ませ出てきた。
美鈴&玲「お待たせ」
親方「じゃあ行くか」
美鈴「行こ行こ」
親方と腕を組む美鈴さん。
俺「プロだなぁ…ある意味、彼女も職人」
玲「何々?何の話?」
俺「いや何でもないっす」
親方「何食いたい?」
玲「焼き肉」
親方「焼き肉か、俺も久々に食いてえな」
さっき、山程ホルモン食ってたやろ、キューピーと心の中で思っていた。
そして、また焼肉屋へ戻ったのである。
親方「おう勇次、お前もガンガン食え」
俺「うっす」
時間も経っていたのと、若さ故常にハングリーだった俺は、またもカルビで、どんぶり飯を平らげた。
玲「やっぱ若いから、食べるね」
俺「1日2回でも焼き肉ならいけますね」
玲「あっ?ご飯ついてるよ」
玲は、手を伸ばし俺の口元に付いた飯粒を取って食べた。
全身にむず痒さを感じながら、その後は、無言で焼き肉を頬張った。
玲「番号交換しようよ」
俺は、この時携帯等、持っていなかったので、自宅の電話番号を教えた。
色々、玲とは、話をして彼女は、薬剤師を目指す大学生だった。
授業料だけでも、親に苦労させているからと、仕送りを断り、生活費をこのキャバクラで稼いでいた。
その日は、午前5時に解散して、俺は、家に戻り夕方まで寝ていた。
親方から電話が鳴った。
親方「勇次、給料渡し忘れたから取りに来いよ」
俺「昨日は、ご馳走さまっす。今から行きます」
俺は、はしゃぎ過ぎたキューピーが渡し忘れた給料を取りに向かった。
親方「お疲れさん」
俺「あれ多いっすけど」
親方「よく働いてくれるから、色付けといた」
俺「あざーす」
そして俺は、給料袋をぶら下げDOCOMOへ向かった。
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