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6章:おとんの最期 (2/8)

春休みを終えた俺は、中学二年生になっていた。

学校には、気ままに行ったりサボったりと適当に過ごしていた。

4月中旬夜飯を家族3人で、食べていた。
おとんは、この後亡くなった親戚のお通夜に参列する予定だった。

おとんは、夜7時前に家を出た。
そしておとんは、かなり飲んで帰って来た。
俺と兄貴は、何で飲んでんだよと詰め寄ったが、どこ吹く風で寝てしまった。

俺は、部屋に戻り音楽を聴きながら寝てしまった。

夜中に親父の叫び声で、俺と兄貴は起きた。

俺「どうした?おとん」

父「頭が割れるように痛い」

兄「救急車呼ぶわ」

俺「薬飲んだのか?おとん」

父「忘れてた」

慌てて薬を飲むおとん、相当辛そうで頭を押さえながら吐いていた。
俺は背中を擦っていた。
救急車が来ておとんをストレッチャーに乗せ病院に連絡している。
症状を伝え、受け入れ先を探している。

掛かり付けの病院にも掛けたが担当医が居ないと言われ断られる。

そして近くの救急指定病院へ出発する。
おとんには俺が付き添い、兄貴は、原チャリで病院に向かった。

おとんは、震えながら痛みに耐えていた。

俺「おとん、もうすぐだからな」

唸るだけで言葉も発しなくなっていた。
病院へ到着する直前、おとんは、空イビキを掻き始めた。

救急隊員の顔色が変わる。

救急「急げ」

そして病院に到着すると内科医の先生が診察をする。

診察をする、そして検査を終えたおとんは、身体中に管が繋がっていた。

医「くも膜下出血です」

俺「それで助かるんですか?」

医「今、脳外科医が当院には、おりませんし運ばれて来たときには、もう手の施しようがございませんでした」

俺「でも温かいですし生きてますよね?」

医「心臓は、動いてますが脳の方のダメージが酷く、意識が戻る事は、ないと思います」

俺「助からないって事ですか?」

医「残念ですが」

俺「心臓動いてんだぜ」

医「このまま入院して頂き、また明日改めて検査の方を行います」

俺は、膝から崩れ落ちた。
医者の言ってる意味が理解できなかった。
それより認めたくなかったのだと思う。

兄貴が到着し、医者の説明を受け泣き出した。
兄貴の涙は、この日、以降見た事がない。

その日の内に叔父にも連絡を入れ、夜中だったが駆け付けてくれた。
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wild flower ©著者:ダディ

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