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3章:中学入学
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中学程ダルかった学生生活は無い。
1年前までタメ口で、呼んでいた1個上にも敬語で挨拶をする。
俺「○○先輩!おはようございます」
そんな事が煩わしくなっていた。
部活は、バスケを一生懸命頑張っていた。
それでも1年は、玉拾いやボール磨き基礎体力を付ける為に、馬のように走らされた。
たまに許されるシュート練習が楽しくて堪らなかった。
そして家へ帰り、スラムダンクを見る。
そのエンドレスな繰り返しだった。
元々体育の通知表の成績は、いつも5だったのでバスケも難なくこなした。
部活以外の事は、坊主だった事もあり全くモテなかった。
小学校から一緒だった亮は、モテモテで彼女もすぐ出来て羨ましかった。
亮「まぁまぁパーツは、悪くないけど、坊主だからね〜」
俺「何故だ何故、俺ばっかり」
亮「おい待てよ」
俺は、その場を離れ自転車置き場に向かいその場に腰を掛け、空を見上げる。
そのまま横になりおかんの居る空を見ていた。
「おい1年坊主」
俺「あぁん」
睨み付けるように振り向くと、小学校が一緒だった、3年の頭と言われていた、松山先輩が立っていた。
松山「お前見たことあんな」
俺「川田です」
松山「信也先輩の弟?」
俺「はぁ」
松山「何やってんだこんな所で?」
俺「ちょいと考え事を」
松山「タバコ吸うか?」
俺「貰います」
慣れない手付きでタバコに火を着ける。
松山「吸わねえと着かねえぞ」
俺「なるほど」
肺に煙を入れ咳き込む
松山「何だ吸った事ねえのか?」
俺は、頷きながらタバコを何度も吸っていた。
松山「おもしれぇ野郎だな」
苦く感じる時もあったがこれが大人の男かと、俺は格好つけて吸った初めてのタバコSevenstar。
そしてこの日から、俺は、松山先輩とここで毎日一服をした。
希望を抱いて入学した中学1年の春
バリカンで希望も髪も根こそぎ刈られた春だった。
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