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2章:星になったおかん
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俺が、まだ小学低学年の時の思い出が強烈過ぎた。
俺と兄貴とおかんは、物置の2階にある部屋で寝ていた。
おとんは、呑みに行っていて居なかった。
明け方に扉を叩く音
「ドンドンドン」
俺は、目が覚めおかんを起こそうとするが起きなかった。
この頃の兄貴は、ナイフのように尖っていたので、起こさなかった。
俺は、眠い目を擦りながら階段を降りて声をかけた。
俺「誰だ?」
父「ヤクザだ、開けろ」
俺「…」
本当にヤクザが来たんだと恐怖の余り、開けずにいると扉を殴る蹴る。
怖くて布団に戻りおかんに抱きついていると、2階の窓に、庭に実っていた、柚子を投げる。
布団を、かぶって震えていると今度は、石を投げ始める。
そして窓が割れる。
おかんが飛び起きて、鍵を開けて、おとんと取っ組み合いの喧嘩
そして次の日もおとんは、明け方に帰ってきて柚子や石を投げる。
割れた窓の代わりにブルーシートだったので、声も筒抜けで
父「開けろカラ馬鹿アマ」
と外で叫んでいた。
俺は、起きて鍵を開けに行こうとすると、おかんにほっとけと止められ、布団に戻った。
すると下で、馬鹿デカイ音がしたので全員で、2階の窓からおとんを見ると、おかんの買ったばかりの新車のミラに向かって、ピンコロを投げつけていた。
コンクリの塊を投げつけられた、おかんの初めての新車は、滅茶苦茶になった。
そしてまた取っ組み合いの喧嘩。
その日の夜おとんの宝物のように車庫に、しまってあったケンメリは、
無惨な姿で発見される。
ボンネットにユンボのバケットが
突き刺さっていた。
膝から崩れ落ちるおとん
おかんの復讐だった。
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wild flower ©著者:ダディ
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